2014年3月11日火曜日

NEON HEARTS / POPULAR MUSIC (UK/1978/LP)

                   NEON HEARTS / POPULAR MUSIC (UK/1979/LP)

どうもVON SENTIMENTALどM!もとい、どS!!
MOKUOの熱いレコードレビューに負けててられません。
僕も一筆レコードレビューを書きたいと思います。

さてさて、今日ご紹介するレコードはNEON HEARTSのLPです。
『POPULAR MUSIC』 と題されて1979に発売されたレコードであります。
正直言って初期パンクシーンでLPを残せたバンドは僕にとってB級ではなく、A級だと思っております。そうなんですNEON HEARTSはLPを残せたB級ながらA級のパンクバンドなのです!

パンクがひと段落してNEW WAVEやPOWERPOPやMOD REVIVALと揺れ動く音楽シーンを象徴するようなポップ感とエキセントリックなメロディー。色んな要素が入り乱れながらあくまでパンクを主体にした説妙なバランス。

アルバム通して一気に聴けるし、爽快なビートパンクとアバンギャルド感が満載でテンション上がりっぱなしで聴けるでしょう。特に先行シングルされた2ndの『ANSWERS』なんかはMOD REVIVAL SONGとしても聴ける極上の一曲だし、3rd シングルになり、アルバムからシングルカットされタイトルにもなった『POPULAR MUSIC』なんかはBRITSH NEW WAVEの先駆けになったであろう極上のポッポッポッポピュラーミュージック♪

1stがパンク、2ndがパワーポップやモッズソング、3rdがニューウェーブという、ホップ、ステップ、ジャーンプと飛躍するとてつもないバンド。しかもこれがOVERGROUNDから出ている編集盤のDEMOで確認すると、78年には全ての曲が作られており、このバンドのセンスの凄さが垣間見れます。またアルバム未収録の『LEAVE ME ALONE』とかも最高なのでファンにはたまらない一枚です。

シングル以外でアルバムで特に好きな曲を上げろと言われたら、『GET SO MANY PAINS』。
当時のリアルな緊張感が伝わるパンクロックとして極上すぎる一曲。またサックスの効果も存分に生かされていて体が自然と反応してしまう。

ちなみに当時の彼ら雰囲気がわかるイカシタ動画がアップされているので見てほしい。

                
                    Neon Hearts Look! Hear! BBC TV 1980

そして僕がなぜこのアルバムが好きなのかと言いますと、
話せば長くなりますが、話さないで、書きたいと思いますので読んでください。(笑)

それは僕が21歳の頃の話です。今から14年前か。当時は空前のレコードバブルで、色んなロックのジャンルでアナログレコードが売れに売れた時代でありました。現行のバンドなんかは色んなレコードがプレスされ、その日に完売して、プレミアが付くなんておかしな時代でした。それはそれは今よりもレコードジャンキーで荒れ狂うとんでもない日々でありました。

現行のバンドや90年代のロックのレコードと違い、初期パンクやパワーポップなどのレコードは博物館の展示品ような扱いで、当時のレコード屋さんはこの手のジャンルのレコードは少し特別扱いされておかれていました。70年代の当時のオリジナルパンクのレコードはレジの横に置いてあり、『中身はカウンター』なんて文字が書かれたものが多かったのを覚えています。

僕はそんなレコードバブルに踊らされた一人でした。僕の唯一のレコード友達のH君。二人でいつも仲良くレコード巡りをしました。このLPとの出会いもそんな親友のH君とでした。

いつものように二人でレコード巡り。今は亡きSYFT RECORDSへ行った時に、NEON HEARTS / POPULAR MUSICのLPをずーっと眺めておりました。

9800円の値札!

まじで今考えたら、狂っている。
けど、この時代はこういうことが当たり前田のキャプチュードだったのです。
欲しくて、欲しくて、ずーっと眺めていました。
おそらく傍から見たら、僕の姿はこんな感じだったはずだ。

                   当時のパンクのレコードは博物館の展示品の扱いだった。

僕はわりと色黒だから周りの人にはリアルにこう見えただろう。
この写真はトランペットだけど、サックスが欲しい黒人ボウヤに見えた筈だ。
NEON HEARTSこのLPがたまらなく眩かった。
財布と『カクカクシカジカ』相談した結果、
心惹かれながらもそーっとPUNKの棚に直したら、親友のH君が他のレコード見終って背後にいた。

H君と僕の行動パターンはいつも決まっていて、SYFT RECORDS → A1 RECORDS(ex ARON RECORDS) → KING KONG → O-LEBEL → TIME BOMB → SIESTA RECORDS → 最後に好茶というその当時は珍しかったタピオカミルクティーのお店で可愛いウエイトレスと見て終わる。

これが二人のお決まりのデートコースだった。
ほぼレコードだけ見て、お茶して帰る。たまに腹減った時はニューライトというチープな洋食屋さんで定食を食べながらその日買ったチープなレコードを眺めるのだ。

                   いついっても懐かしい味のニューライト

その日はSYFT 行って、TIMEBOMB 行ったくらいで、『今日は僕用事あるから先帰るわ』
と言われ、えっ!いつものデートコースちゃうやん!好茶いってからニューライトは?って思いながら寂しく別れた。なんか孤独を感じながら、後半は一人でレコード巡りして、〆の好茶とニューライトは行く気分にならなかった。家に帰って今日のレコードの収穫を聴いていたら、途中で別れたはずの恋人H君が突然家にやって来たのだ。

『はい、誕生日プレゼント』

SYFT RECORDSのレコード袋にNEON HEARTS / POPULAR MUSICのLPが!!
えーーーーーーっ!!!!
だから好茶にもニューライトにも行かなかったのか!
H君はいつものデートコースを断り、SYFT RECORDSで僕が眺めていたNEON HEARTSのLPを買っていたのだ。僕が黒人のボウヤの様に眺めていたのを、背後で眺めていた。それを察して誕生日プレゼントにくれたこと、僕は死ぬまで忘れないぜ!

だから僕にとってNEON HEARTSのLPは一番思い入れのある最高の宝物なんです。
すみません。どーでもいい話をしてしまいました。ちなみにH君とは今でも最高の友達だ。

                         FIN

                    4月29日(火・祝) NEON HEARTS大阪公演 場所 難波MELE

                    4月19日(土) STINGRAYS 大阪公演 場所 epok(地下一階)


≪チケット予約について≫
チケットの予約ですが、STINGRAYS、NEONHEARTS共に、
openingup1979@gmail.com
よりメール予約可能です。

メール予約以外にも、
・出演者(バンド・DJ)より予約もOKです。
・4/29NEONHEARTS@大阪に関しましては、NAMBA MELE(info@namba-mele.com) への予約もOKです。
予約の際には、ご希望人数とお名前の記載をお忘れなくお願いします。

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